日本語を学ぶ年少者への漢字指導を考える
―楽しく無理なく漢字力をつけるために―
日本語を学ぶ児童生徒にとって漢字学習は大切な基礎であり、その指導は教師にとって一つの課題です。AJALT(公益社団法人国際日本語普及協会)は、長年、外国にルーツをもつ年少者への日本語教育に取り組む中で、効果的な漢字指導について実践と研究を重ね、教材『かんじ だいすき ~日本語をまなぶ世界の子どものために』を開発してきました。シリーズは、日本の初等教育6年間の学年別配当漢字を網羅し、子どもたちの年齢や環境、必要に応じて、小学校1学年の80字から、中学校に向けた教科の重要語彙まで、必要な段階から学習をはじめることができます。とくに抽象語彙が多くなる高学年の巻には、別冊ポルトガル語訳も備えました。2月4日に開催した講習会では、本教材を使って無理なく楽しく、着実に漢字力を養う方法や実践例を紹介しました。講習会に参加した学校には『かんじ だいすき』シリーズのご希望の教材を寄贈いたしました。